一人暮らしのFさん

2003年6月18日
今日一人暮らしのFさんが退院していった。Fさんは88歳の少しボケて来た耳聞が遠いおばあさんです。Fさんは整形で入院して来たのが2週間前。初めは、ボケの症状がわからなかった。私が掃除に行くと財布を私に探させて、財布を渡すと5千円札を出して私に「これからも宜しく」と言って私にくれるのです。でも私たちは患者さんからは何も貰えない事になっているのでもちろん断りました。「気持ちだけ頂いて」と言って財布をかたずけました。つぎの日には、私が掃除に行ったら今度は1万円札を何枚も数えているではないか。多分20枚位有ったと思います。見てはいけないものを見たみたいでばつが悪かったおもいが、今思い出します。婦長さんに言って病院の金庫に預かるように頼みました・・。それからいく度に「かばんが無い」とか誰かが財布を盗ったなど色々と言ってきます。ある日看護婦さんと喧嘩したと私に訴えてきました。私には何でも話してくれるので、看護婦さんに連絡する役目をする事になりました。退院が決まってからは、私が掃除に入る時間が遅いと看護婦さんに私を探してと言っているとの事。
行って見るとまたお金を出して「お世話になりました。家に帰るのが寂しいよ」と泣かれました。お金をしまいながら「ここにいつも居るのでいつでも遊びに来てね」と笑っていいました。病院の近くの都営住宅に住んでいるそうです。家に帰るとまた一人になるのでとても不安と寂しさが沸いてきたのでしょう。病院に居ればナースコールを押せば誰かしら来て話をしてくれた。きっとFさんは人恋しいからうれしい退院が悲しかったのかも・・・・。
歳をとって一人暮らしはやっぱり寂しいし心細いのだとつくずく思った今日でした。

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