Sさんの容態

今日現在は安定しているが、抗がん剤は毛がぬけるからと言って、抗がん剤を弱いのにしているみたいだ。
本人が言うには「毛が抜けて醜くなるようなら、癌が転移しても構わない。醜く成ってまで長生きしたくない」と覚悟したそうです。そういえば姉も「息子の健康な肝臓を貰ってまで長生きしたくない」と生肝移植はしない事に決めたのだ。
私達は皆移植して元気に成って欲しいと思っていたけど、姉の気持ちが固まっていたので、ただ見守るだけに成ってしまった。今のうちはまだ、内視鏡で癌を殺すことで何とか日常の生活が出来ているけどね。自分の病気のこと解ってそれに立ち向かっている人は偉いと思います。何時死ぬか解らないので、毎日を楽しんでるみたいなところも有るし・・・。
兎に角Sさんもまだ痛みと戦っているけど、日に日に明るくなって来てるし、シャンプーをストレッチャーに乗ったままして貰っているし、抗がん剤で下痢が続いていた時はオムツだったけど、私が行くと「臭いでしょ！直ぐにナース呼べないから、我慢してるんだ。だってさっき呼んだばかりだから・・」と笑っていた。
「我慢はしない方がいいよ。お尻がかぶれたら大変だよ。生理の時みたいにナプキンかぶれみたいなもんだよ。ナースは仕事だから、なんど呼んでも大丈夫だよ。かぶれたほうがめんどくさいかもよ！！」
と言ったら「ナースも同じ事言ってくれたけど何と無く遠慮してました」だって。
Sさんは自分の病気について前向きにDrと何時間も話したり、してる割には気を使いすぎですね。
私にはなんでも言って欲しいから、こっちが為口で話しています。（Sさんの方が随分若いけど、患者さんだからいつもは敬語で話しているけど。彼女は別です）

そうそう明日から9Fにアレルギー患者が入院して来る。
いつもは6Fなのに部屋が空いて無いのでベットだけ6Fから借りてきた。6Fでは掃除入らないそうだけど、9Fでは師長に「洗剤使わないで、掃除してください」と言われたので、明日から難しい患者の掃除頑張ります。