見てられない

2008年6月5日
最近大部屋から個室に移って来たNさん
30代全般のウロの癌患者です。
お子さんがまだ小さく上は3〜4歳下はまだ1歳成ってません。
その患者さんはお爺ちゃんが入院してる時に同室になり、お爺ちゃんが耳が悪いので、つい大きな声出して、話をするので、たいていは私が行くと病室を出て行ってしまう、結構神経質な方でした。(こっちが悪いので何時も「ご迷惑掛けます」と誤っていた)その患者さんが急変してもうがりがりになり、家族が呼びだされ個室に来たのです。それからが大変!!
機械が沢山入り、患者本人もとても痛がっていました。
この病院で、癌患者さんの心のケァーを専門にやってるナースが居ますが、彼女が毎日部屋に来て、家族や患者さんの話を聞いています。
その患者さんが最近少しは痛み無い時に弱弱しいけどベットに起き上がり、ノートに何か書いていました。
そしてそれが辛くなったのか、傍に居たお姉さんに代筆を頼んで、しっかりした声で語り始めたのです。
私は聞かないようにして、掃除をしましたが、ヤッパリ聞こえてきてしまった。
その内容は勿論1歳に成ってない子供へのメッセージでした。
「1歳の誕生日の誕生日おめでとう!!これから・・・」と語り始めました。
もう私はいたたまれなく、掃除も手抜きで申し訳なかったけどそそくさと部屋を出てしまいました。
次の部屋に掃除に行き廊下で用事してたら、まだ患者さんの声が廊下まで聞こえていました。
患者さんの言葉を間違えなく書き込んでいるお姉さんの気持ち考えると胸が痛く成りました。
若いのでヤッパリ癌の進行が早いので、見ていて辛いです。
昨日9Fに行ったら、リカバリー室に入っていたので、びっくり!!
でも直ぐに自室に戻ったので、少し安心しました。

同じ大部屋から個室に移って来た患者さんが居ますが奥さんが泊り込んで看病したます。
そちらはもうお孫さんが居る年齢なので、ゆっくりと時間が過ぎているようです。同じ死に直面している2人ですが、余りにも違いすぎて見ていて辛いです。
姉が亡くなってからは特に姉とダブって見えてしまう事が多いのでこの仕事していて、それが辛くなって来ました。
でもまだ私を待っていてくれる人が居るので、今日も笑顔で仕事して来ます。

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